自律神経失調症の原因は本当にストレス?その3

季節外れの台風でしかも中心気圧が925hpaという強い台風でした。
皆さん体調を崩していないでしょうか。こんにちは都内出張鍼灸ハリアス高橋です。
今回も前回に引き続き自律神経失調症の原因は本当にストレス?という疑問に回答していきたいと思います。
では前回のおさらいからです。まず一般的に言われるストレスに強いとされる3つの要因を挙げました。
1.元々ストレスに対する上限が高い場合。
2.ストレスに対して前向きな考え方をしている場合。
3.ストレスに耐えられる体の状態を維持している場合。
そして今回は特に3つ目のストレスに耐えられる体の状態を維持しているとはどういう事かを掘り下げます。
皆さんはストレスが悪い・ストレスが原因と感じているかもしれません。
しかし自律神経の症状で不調という方でもストレスを強く感じていない、むしろ自分はストレスに強いと言っている方も少なくありません。
ストレスだけが原因ならばこの様に感じている人はいない筈です。
ではこのズレはどうして起こっているのか?
それはこんな例を挙げて説明したいと思います。
身体をバケツに、バケツに入れる水をストレスなどの負荷とイメージして下さい。
バケツ(身体)は水(ストレス・負荷)をある程度溜める事が可能です。
しかし、穴の空いたバケツだと水がこぼれてしまいます。
この状態でいくら水の量(ストレス・負荷の量)を少なくしてみたり、水の入れ方を工夫してもこぼれてしまいます。
水がこぼれない様にするには先に穴の空いたバケツを修復すればある程度の水の量を入れてもこぼれる事はありません。
つまり先に体の状態を整えストレスに耐えられる体の状態にする事でストレスが原因と言われている自律神経失調症の不調を改善できるとのではないかという事です。
先ほどの様に基本的にストレスは悪いイメージがあると思います。
しかしストレスが全くない状態も私達にとって必ずしも良い事とは言えないと思います。
例えば、人間は原人に近い頃お腹が空けば今の様に安全にコンビニやスーパーで食べ物や飲み物を買ってくるという事はできません。
住んでいる場所を離れ動物を狩りに行ったり、高い所の木の実やはちみつを取るなどケガや他の生き物に命を狙われる危険を伴っても行動していました。
命の危険があっても食料を確保しないといけないというのはストレスです。
しかしそれが嫌だからと行ってじっとしていても当然死んでしまいます。
またこれもストレスが掛かっている状態です。
他には小さい子供が親から離れてしまうと不安で泣いてしまいます。
これも子供にとってはストレスです。
しかし親が離れても大丈夫な状態に少しずつでも慣れないと自分だけでは行動できない、他の仲間と行動できないなどという別のストレスが掛かってきます。
この様に見てもストレスが掛からない状況はほぼない様に考えられます。
もちろんストレスの量や質が全く関係ないという事ではありませんが皆さんが思っている以上に身体が精神的に与える影響は大きいという事です。
まずはしっかり身体の状態を整える。
こんな事を少し意識してもらえたらと思います。