自律神経から来るその不調、調子が悪い所が悪い訳ではない理由。

こんにちは。都内出張鍼灸ハリアス高橋です。
秋が深まるにつれ寒さも増し、調子がいつもより悪い方が増えてくる時期です。
さて今回は調子が悪い場所が悪い訳ではではない理由というテーマでお話ししていきたいと思います。
この話を聞いた時点で身に覚えのある方もいるかもしれません。
例えば足が冷えるのにいくら温めても温まらない。
動悸がして病院で検査を受けても心臓には異常がないのはもしかするとこんな理由があるからかもしれません。
Contents
体を健康に保つ仕組み
その理由を説明する前にまず、体にはホメオスタシス・恒常性という基本的な機能が人間の体には備わっていると言う事を皆さんに知って欲しいと思います。
このホメオスタシスが調子が悪い所が悪い訳ではない理由とどういった関わりがあるのでしょうか?
ホメオスタシスとは
ホメオスタシスとはざっくり言うと環境が変化しても体の状態を一定の状態に保とうとする反応の事を言います。
例を挙げると寒くなると体温がなるべく下がらない様に体がブルブル震えて体温を上げようと体が勝手に反応してくれる、これがホメオスタシスの働きです。
特に普段意識していなくてもホメオスタシスの反応によって体のバランスを取ってくれています。
また切り傷が出来て出血していても血よとまれー止まれーと念じなくても自然と出血が止まるのもホメオスタシスの働きです。
調子が悪い所が悪い訳ではない理由
さてここから本題です。
先ほど説明したホメオスタシスの働きでも実はこんな働きがあります。
それは「肩代わりする働き」です。
例えば最初は右膝を痛めてしまいそのうち良くなるだろうと放っておきます。
そうすると右膝に負担を掛けるとさらに悪化してしまうのでこの負担を健康な左膝に肩代わりしてもらいます。
それも放っておくと今度は左膝が痛くなってしまいます。
そして今度はその負担を腰が肩代わりする様になりそれも放っておくと腰痛になったりなんて事が起こります。
最初は右膝が痛かったのがそのままにしておくと結局腰痛で悩まされるという事が起こりうるのです。
その自律神経の不調もその可能性が・・・
先ほどの例だとその腰痛の原因は右膝を痛めた事によるものだと考える事が出来ます。
しかし実際不調を抱えている時点で時間がかなり経っていたり、その過程を本人が覚えていないといった事がほとんどです。
これは自律神経の不調にも同じ事が言える場合があります。
体のどこかに不調を起こす原因を気づかないうちに抱えてしまい時間経過と共に肩代わりした結果、自律神経の症状となって表面に出くるという事が起こり得るのです。
実は皆さんが気づかない内に体ではこういった変化が生じているのです。
まとめ
以上が自律神経から来る不調が調子が悪い所が悪い訳ではない理由でした。
頭を強く打って頭痛がする、足首を骨折してから足が冷えやすくなるなど不調を抱えている場所と原因が一致している場合はもちろんその場所に問題がりあます。
しかし症状が出ている場所を直接痛めたりなどの事がないまたは不調が続く所をいくらケアしても改善されないという事であれば体のどこかの不調を肩代わりした結果がその自律神経の症状として表れている可能性があります。
もし皆さん思い当たる様であれば一度、体を痛めた記憶がないかどうか過去を振り返ってみては如何でしょうか。