最近よく聞くパニック障害の原因は何?鍼灸師の目線から見てみる。

今回はパニック障害になってしまうのは何が原因なのかを一個人の鍼灸師の見解としてみていきます。
このパニック障害は体に問題がないのに突然のめまいや呼吸困難、動悸や多汗、不安感に襲われ外出しにくくなるなどの状態が現れます。
病院で検査しても何が原因か特定されにくく体調の不安定さに悩まされる方も多いようです。
そんな病院で検査しても原因がはっきりしないパニック障害の原因を鍼灸師の目線ではどう捉え方を見ていきましょう。
Contents
パニック障害とは
パニック障害とは厚生労働省によると不安障害の1つでパニック発作、予期不安、広場恐怖症を3大症状とする疾患です。
特にパニック発作は特徴的な症状で、急性・突発性の不安の発作です。
突然の激しい動悸、胸苦しさ、息苦しさ、めまいなどの身体症状を伴った強い不安に襲われます。
しかし発作自体の時間は短く検査などでもとくに異常はみられません。
この様な状態を数日を置かずまた発作を繰り返します。
一般的なパニック障害の原因
まだ原因ははっきりと解明されていませんが、著者浅見剛・小西潤・平安良雄、パニック障害における脳構造の変化(不安障害研究4巻2013)によればパニック障害の病態には偏桃体を中心にそのほかの辺縁系領域(帯状回・島回など)や前頭葉領域、視床、脳幹など様々な脳領域の機能や構造の居樹が関与していると考えられているとしている。
ここから自分のぶんで説明
パニック障害の原因はストレス
パニック障害になってしまう主な原因はストレスだというのが私の見解です。
ただしここでお話しするストレスは皆さんの考えている精神的なストレスだけではありません。
精神的なストレスを含めた様々なストレスが総合的に体の負担となることでパニック障害になってしまうというのが私の見解です。
そのストレスとは次のような状態です。
パニック障害に影響しやすいストレスとはどんなもの?
パニック障害に影響しやすいストレスは次の通りです。
1、環境的要因のストレス
2、身体的なストレス
3、精神的なストレス
ストレスの種類
1、環境的要因のストレス
環境のストレスとは外の気温が暑いまたは寒すぎる、湿度が高いなどの状態をいいます。
特にパニック障害でこれに当てはまるのは、バスや電車での人込み、会議中やテスト中の緊張感、大勢の人前に立つなど広場恐怖症と呼ばれる様な状態が環境的要因のストレスとして感じています。
2、精神的要因のストレス
主に挙げられる精神的要因のストレスは会社の同僚と反りが合わない、やりたくない仕事をやらされる、学校の友達関係が良くないなど人間関係や仕事に対する不満などが精神的なストレスとして挙げられます。
3、身体的なストレス
身体的なストレスは立ちっぱなしや座りっぱなし、同じ動作を繰り返し行うなど体の特定の部分に負担をかける状態をいいます。また毎晩のアルコールの摂取や暴飲暴食など体の内部に負担をかける状態も含まれます。
ストレスがかかる事でパニック障害は体のどこに問題が生じるのか?
ではこのストレスがかかった結果、パニック障害は体のどの部分に問題が起こるのでしょうか。
まだ完全に理由がわかっているわけではありませんが脳の神経異常が関連していると考えられている説が有力です。
人の脳には生命を維持する為に危険を知らせるシステムがあります。
生命を守るために身の回りで起きた出来事や敵が襲ってきたなど自分の外側で起きている情報を脳に送ります。
このように危険な場面に遭遇した場合はしっかり逃げれるように不安を感じとっさの行動をとれるような結果、動悸や発汗などの反応として現れるのです。
しかしパニック障害の方はこの警報システムが誤作動を起こすことで、実際には起きていない危険情報により生じた恐怖心を感じます。
その恐怖心が自律神経へと伝えられ、交感神経が誤った興奮状態となってしまうことで発作が起こると考えられています。
またその他にパニック障害を併発しやすいものとしてIBS(過敏性腸症候群)の研究では脳にストレスがかかる際に視床室傍核でCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)の増加により同じような症状が現れるという研究報告があります。
鍼灸師の目線から見たパニック障害とストレスの捉え方
ここからは鍼灸師の目線でパニック障害とストレスの捉え方を見ていきましょう。
浮気を見つけることを例にして。
冒頭でパニック障害になってしまうのはストレスだというのが見解でした
ストレスが元となり本来持っている体調管理する能力が低下することでパニック障害が現れるという捉え方をします。
これは元とになるストレスは人それぞれで必ずしも同じではありません。
人により環境が原因だったり首が悪いのが原因だったりなどなど
まとめ
さてパニック障害は脳の作用が大きく関係している事がお分かりいただけたと思います。
これが様々なストレスが総合的に負担になった場合に現れてきます。
ですから基本的にこのストレスを軽減し体に負担のかからないような工夫をすることが大切です。
次回はもう少し詳しい体の状態と具体的な解決策を見ていきます。